やりたいことはあるけど、ドリームキラーに負けそうなアナタへ
何かを始めようとする時、挑戦しようとする時。
「そんなの無理だよ」
「本当にやっていけると思ってるの?」
「アナタのことを思って言ってるんだよ」
そんな言葉で、そっと夢を諦めさせようとするドリームキラー。
人脈がない、資金がない、ツテも何もない。そんな「持たざる人」だったら、足を止めてしまうかもしれない。
しかし、クレイ作家・madebywashi!の安達さんは、自分の「やりたい」を信じて、軽やかにバッターボックスに立ち続けた。

広島県福山市出身、札幌市在住。大学卒業後、2023年より「madebywashi!(メイドバイワシ)」としてクレイ(樹脂粘土)雑貨の制作を開始。
2025年に札幌へ移住。「忙しい毎日に、クスッと笑える瞬間を」をコンセプトに、「架空のスーパーマーケット」というユニークな世界観で作品を生み続けている。
現在は北海道を拠点に東京、大阪、名古屋など全国各地のイベント出店やPOPUPを展開中。
知人ゼロで飛び込んだ雪国・札幌。
度重なる壁を乗り越え、全国へと活躍の場を広げる安達さんの力強くも軽やかな物語は、きっとアナタの背中を力強く押してくれるだろう。
「見て!コレやばい!」|笑いから始まる、架空のスーパーマーケット
羽付き餃子に加工済エビ、さらには「光る歯」まで。
思わず二度見してしまうようなポップでシュールな作品たちを手がけるのは、札幌を拠点に活動するクレイ(樹脂粘土)作家・安達さん(madebywashi!)だ。
架空のスーパーマーケットという世界観で、「忙しい毎日に、クスッと笑える瞬間を」届けている。

空気に触れると固まる「クレイ(樹脂粘土)」を使用。キーホルダーやマグネット、スマホケースなど日常を彩る雑貨を制作している。
「『何作ろうかな』って構えるというより、生活の中のちょっとした出来事をきっかけに作ってます」
「羽付き餃子も、その日の晩御飯が餃子だったから作ったんです。その日に。」
マルシェなどのイベントに出店すると、ブースに訪れたお客さんからは「見て!コレやばい!」と言いながら笑いが巻き起こる。
「大体その笑いから会話が始まるんです。そうやって笑ってもらえるのがすごく嬉しくて、毎日粘土をこねてます」
作風そのままに明るくポップに語る安達さんだが、本格的に活動を始めてからの活躍は目覚ましい。
2024年10月に初出店した地元・広島県でのイベントを皮切りに、札幌PARCOでのPOPUPや東京、大阪、名古屋など、今や全国各地のイベントからオファーが絶えない大人気クリエイターへと成長を遂げた。
そんな安達さんのバックボーンを聞くと誰もが驚く。
なんと、幼少の頃から白球を追いかけ、大学までプレーを続けたバリバリの「野球人」だったのだ。

「(ボールを)体で止めるタイプのサードでした」
現役時代をそう振り返る安達さんだが、活動のきっかけは大学3年生の秋に迎えた就職活動に伴う引退だった。
「ずっと野球ばかりやってきたので、引退しても何をすればいいか分からなくて。バイトしたり友達と遊んだりしてたんですけど、やることなくなっちゃって」
「それで、小さい頃から手芸とかが好きだったからビーズとか編み物とか手当たり次第100均で買えるものに手を出してみて、その中で粘土が1番楽しくて」
デザインや美術の専門教育を受けたわけではない。
ご両親の影響で好きだったアメリカのミールトイやガチャガチャのポップなセンスをそのままに、独学で独創的な作品を生み出していった。

「友達にあげたら喜んでくれて、それが嬉しくて趣味から始めました」
特別なスキルやクリエイターとしての輝かしい経歴から始まったわけではない。
「友達が喜んでくれた」
「それが嬉しかった」
そんな純粋な原体験から、表現者としての歩みはスタートしていった。
「明日できなくなることだってある」|自分の「やりたい」を選び続ける理由
「大体1発で出来るんですけど、唐揚げはダメでしたね。茶色い塊にしかならなくて」
制作秘話すらもポップで面白い。
しかし、そんな安達さんの口から、突然耳を疑うようなエピソードが語られた。
「大学時代、熱海へ旅行に行って、帰ってきた夜に救急車で運ばれて。前日まであんなに楽しかったのに、次の日にはベッドにいるっていう。そんなこともあったんです」
その口調には、当時の苦しさや悲壮感を一切感じさせない。
しかし、そこで明かされたのは国指定の難病「クローン病」であるという事実だった。
「腸に穴が開いていて。ご飯も2ヶ月半食べれなかったので、(絶食が明けて)最初に食べた具なし味噌汁は涙が出るぐらい美味しかったですね」
「それまでは、休むことを悪だとか逃げだと思って生きてたんですけど、物理的に休まなきゃいけない状況になって、『私、頑張りすぎてたのかな』とか『明日できなくなることだってあるんだな』って思って」
「病気をきっかけに『やりたいことをやってた方がいいな』みたいな気持ちになったかもしれないです。休むこと覚えちゃったから、ちょっとユルユルになっちゃってるとこもあるんですけど」

どんなに重い出来事でも、話の中でもクスッと笑わせてくれる安達さん。
退院後は「大好きな野球を続けたい」と、野球部を持つ病院に就職。
社会人になってからはマネージャーとしてチームを支え、時には男子に混ざってプレーをすることもあった。
そんな中、パートナーの転勤が決まる。
行き先は、知り合いもツテもない雪国・札幌だった。
「根が真面目だから、『絶対ちゃんと正社員で働かなきゃ』みたいな気持ちが強かったんですけど、病気のことを説明すると中々思うような仕事が見つからなくて」
「でも、コーヒー屋さんでも働いてみたかったのでカフェでバイトをしながら作家活動を始めました」
病気をきっかけに気づいた「自分のやりたいこと」に真摯に向き合い、前を向く安達さん。
時には、「粘土なんかで食べていけるものか」と、夢や挑戦の芽を摘み取ろうとする言葉を投げかけられることもあった。
「でも、ありがたいことに作家の方が忙しくなったので、今ではクレイ一本でやらせてもらえてます」
見知らぬ土地に飛び込み、ドリームキラーに出会いながらも、歩みを止めることはなかった。
その軽やかさと芯の強さの根底には、やはり野球があった。

「私、バッターボックスでもクソボールじゃない限り1球目は絶対バット振るんですよ。じゃないとバットが出なくなるから」
一見、順風満帆に見える人気クリエイターの裏側。
そこには、難病と向き合い、ドリームキラーの言葉すら爽やかに跳ね返しながら、自分の人生のバットを振り続けるたくましい安達さんの姿があった。
「大変じゃないですか、みんな」|ポップな作品の裏にある温もりの真実
「忙しい毎日に、クスッと笑える瞬間を」
安達さんが掲げているこのコンセプトの根底には、病院に勤務していた頃の原体験がある。
当時は、精神科や認知症の病棟で勤務していた安達さん。
初めての医療現場であり、仕事終わりには野球の練習に打ち込む日々。
心身ともにハードな日々を過ごし、家に帰るとどっと疲れが押し寄せた。
「そんな大変な一日を過ごした後にやる粘土が、すごく楽しくて」
自分を元気づけてくれたのは、趣味で作り続けていたクレイ作品たちだった。

「面白いものを作って一人で笑ったり、それをボールペンにつけて仕事場に持って行って、仕事中にチラッと見たりしていたんです。それで結構救われたというか、『よし、また頑張ろう』って思えたんですよね」
だからこそ、安達さんが届ける作品は人生を変えるような大きなパワーを目指していない。
「パッと見た時に『フッ』ってなるだけで、もうそれだけで私は十分というか。日常にちょっと寄り添えるだけでいい。それだけで嬉しいです」
「心をすり減らしてしまった人たちを見てきたからこそ、そういう所に来る人を減らしたいなっていう思いもあって。心が折れてしまう前に一瞬立ち止まって力を抜くきっかけを届けたい」
「大変じゃないですか、みんな」
そんな言葉をポツリとこぼす安達さんの優しさは、そのまま作品の温もりとなっている。
そして、クリエイターとして描く未来のビジョンもワクワクと温かな想いに満ちていた。
「一番近い目標は、大好きなガチャガチャになることです。昔からガチャガチャが大好きで」
「ありがたいことに『1個手にすると、もっと集めたくなる』と言っていただけることも多いので、あの回す楽しみも含めてガチャガチャになれたら最高ですね」

さらに、その先に見据える夢もある。
「いつか、小さな自分のお店を持ちたいと思っているんです。今はイベントでしか皆さんとお会いできてないですけど、『ここに来たら安達がいるよね』『話せる人がいるよね』と思ってもらえるような、誰でも立ち寄れる場所を作りたくて」
「これまで色んな人に良くしてもらった分、私も色々な人たちに返していけたらなって思いはすごいありますね」
コンセプトと同じように、未来のビジョンも利他的な温もりに溢れていた。
「持たざる人」ではなかった。バットを振り続けた先に切り開いた未来
仕事すら決まってない状態で見知らぬ土地に飛び込んだ安達さんだったが、親御さんは快く背中を押してくれたという。
「何でも昔から応援してくれるタイプではありますね。多分めっちゃ心配はしてたと思うんですけど、『好きなことをやった方がいいよ』って」
共に移住してきたパートナーも欠かすことのできない大切な存在だ。
「クレイ作家としての活動をめちゃくちゃ応援してくれていて。『好きなことをやったらいいよ』ってすごい言ってくれます。パートナーの存在があって、今までやって来れているかなと思いますね」
かけがえのない存在に真っ直ぐな気持ちを語る安達さん。
そして、何もないところから一歩踏み出したからこそ巡り会えた北海道のクリエイターたちの存在も大きいと言う。
「イベントに出店した際に知り合った方達がすごく面白くて。そんな方達が次のイベントに誘ってくださったりして。会社員だと出会うことのなかった方に出会えるのがすごい嬉しいですね」

100均の粘土を手にしたあの日から、様々な困難に道を阻まれながらも歩みを止めなかった。
その裏には、愛情を注ぎ続けてくれる人がいた。
自分の挑戦を隣で応援してくれる人がいた。
人脈はなかった。ツテもなかった。資金もなかった。でも、「持たざる人」ではなかった。
アナタはどうだろう。
本当に「持たざる人」だろうか。
すでに注がれている愛情や支えてくれる人の存在、そして何より「やってみたい」という純粋な想い。
それらを大切に、自分の気持ちに素直に一歩踏み出してみてはどうだろうか。
クソボールじゃなければ、とりあえずバットを振ってみる。
そこからアナタの世界は動き始めるかもしれない。
編集後記
安達さんとお話しする中で、作品のイメージ通りキャッチーでポップな印象を受けた。
一方で、それだけにとどまらない温かみや優しさ、そしてその裏に見え隠れする芯の強さも感じていた。
インタビューを通じて、その感覚の答え合わせができたように思う。
「できればお客様と直接お会いして、お顔を見ながらお届けしたいです」
そう語る安達さんと出会えるチャンスは、これから全国でどんどん増えていくはずだ。
もし近くで出店やイベントが開催される際は、ぜひmadebywashi!のブースに足を運んでみてほしい。
そこにはきっと、クスッと笑える作品たちと、安達さんから直接もらえる温かなパワーが待っているだろう。
madebywashi!取扱店舗情報

大人気のmadebywashi!のアイテムは、一部の取扱店舗でも購入可能。
イベントやPOPUPの都合が合わない方も、是非お近くの店舗でクスッと笑える商品をチェック!
美容室 ikiii(北海道)
札幌市中央区南3条西3丁目8-1エテルノビル 7F
Thingslyららぽーと海老名店(神奈川)
海老名市扇町13-1ららぽーと海老名3階
手作市場 三宮センタープラザ店(兵庫)
神戸市中央区三宮町1丁目9−1 102
LINE En market(東京)
港区高輪2丁目21−1
カコイノマーケット イオンモール倉敷(岡山)
倉敷市水江1
※ご注意
期間限定の委託販売や在庫状況によっては、取扱が終了・変更となっている場合もございます。
最新情報はmadebywashi!公式Instagramをご確認ください。
