世界最大の建築事務所「ゲンスラーアンドアソシエイツ」や
「アップルコンピューター」
「スタンフォード大学」
「ディズニー」といった錚々たる企業と
契約を結んだ北海道の
家具メーカーをご存知だろうか?
1968年、北海道・旭川で設立した
(株)インテリアセンター。
現在の『カンディハウス』である。
引用元:カンディハウス公式HP
『カンディハウス』とは…
創業者の長原實氏は、
高度経済成長期の1963年に
旭川市海外派遣技術研修生として
西ドイツで留学する。
その際に訪れたオランダで「OTARU」と書かれたナラ材を見つける
デンマークでも同じように北海道産ナラ材を目にして、
道産ナラ材はヨーロッパ家具の原料となっており
加工されて日本へと逆輸入されている現状を知る
これをきっかけに
「自らの手で手でナラ材の家具を作り、
世界へ売ってやる」と決意する。
帰国後、親兄弟から借金をして
(株)インテリアセンターを設立する。
それが現在の『カンディハウス』だ
引用元:TABROOM
全く売れない… それでもチャレンジし続ける
「脚もの」と蔑まれていた
椅子を生産するも
全く売れない日々が続いた。
そこで長原氏は行動を起こす。
東京の小田急百貨店で
“持込販売”を行ったのだ。
当時の家具業界では、
メーカーが作った家具は
全て問屋が買い上げ、
デパートや家具屋へ
流通させるのが当たり前の時代。
そんな中で、“持込販売”という
異例の手法を取ったのだ。
その他にも、
当時では非常識でタブー視されていたことに
次々とチャレンジする。
今や家具業界のリーディングカンパニーへと
登り詰めた『カンディハウス』。
業界の先駆者であり続けた長原氏の
アイデンティティーは今にも受け継がれている。
2018年に迎えた創業50周年を機に
大きなリブランディングに着手。
先駆者だからこそ、
リーディングカンパニーだからこそ
チャレンジし続ける。
引用元:(株)cosine公式HP
世界に発信するカンディハウスのラインナップ
『ハカマ』 〜震災復興の想いをデザインに〜
引用元:カンディハウス公式HP
ドイツ人デザイナーの
ペーター・マリー氏が
デザインした本作品。
東日本大震災の被災地の
復興を祈る想いから、
和服の「袴」をイメージして作成。
ヨーロッパ文化と日本文化が
融合した本作品は、
海外にない日本の良さを
家具を通じて表現している。
『WING LUX』 〜1番人気の定番作品〜
引用元:カンディハウス公式HP
背もたれ、
高さ、
アームの長さなど
異なる種類がある
1番人気のシリーズ。
座り心地はもちろん、
フィット感や体重を受け止める強度もある。
座面は取り外し可能で、
汚れても簡単に洗うことができる。
季節に合わせて
布地を変えてみるのもオススメ。
『tosai LUX』 〜曲線美が素敵なリビングチェアー〜
引用元:カンディハウス公式HP
単体・セットのどちらでも
使えるアームチェア。
“ハカマ”をデザインした
ペーター・マリー氏の作品。
ヨーロッパ、日本双方の
感性・技術・文化を併せ持ち、
東西(tosai)の架け橋となるよう
想いを込められたシリーズ。
インパクトの大きい見た目以上に
体全体を優しく包み込む
抜群の安楽性が本当の魅力。
想いをデザインに込め、チャレンジし続ける
業界の非常識・タブーへと切り込み、
トップランナーまで駆け上がった
長原氏の想いが受け継がれている
『カンディハウス』。
安い買い物ではないが、
長く付き合う価値のある作品たちは
日々の生活を美しく支えてくれる。
是非見てほしい!
ローカル探偵やゆく ー椅子を訪ねて三千里ー